2000年10月 1日

となりのアイヒマン

 1960年5月。15年の逃亡の末、一人の男がアルゼンチンのブエノス・アイレスにて、執拗なまでに追いかけ続けていたイスラエル秘密情報機関(MOSSAD)の手によって、身柄を拘束された。
 その男の名前は、アドルフ・アイヒマン。1941年から45年にかけてユダヤ人、ポーランド人、スロベニア人、そしてロマ(ジプシー)を絶滅・強制収容所に送り込み、死に至らしめたユダヤ人移送計画の専門家(スペシャリスト)。600万人とも言われるユダヤ人を「死の工場」へと導いたあの忌々しい事件の中心存在で、元SSのエリート中佐。

続きを読む »